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尿一滴で全身のがん検査ができる!「線虫がん検査」2020年1月に実用化

2019/11/29

こんにちは!ネクストの簗瀬です。

先日、HIROTSUバイオサイエンスの広津さんの講演を聞いてきました。とても画期的ながん検査のお話でしたのでまとめてみました。

 

がん検診について

日本人の二人に一人がかかると言われている「がん」

最近は早期発見、早期治療をすることで治る病気となりつつあります。

ですが、日本のがん検診率は低いままだそうです。その理由として、「時間がない」「面倒」、「結果を聞くのが怖い」、「費用が高い」などが挙げられるとのお話しでした。

5大がん検査(大腸がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん)は主に全部、別々の検査を受けないと診断が受けられません。確かに、全部受けようとすると面倒で、検診の足が遠のくのもわかる気がします。

しかし、これらを一回の検査で受けられるとしたらどうでしょう?

それを「線虫」を使って実用化されたのが広津さんです。東京大学理学部、大学院を出られてサントリーに就職し、大学職員の安泰を捨て起業した研究者の面白い経歴をお持ちの先生ですが、私みたいな理科も数学も全然わからない者にも非常にわかりやすく説明して頂きました。

 

ちなみに線虫って?

回虫、ぎょう虫、アニサキスなど聞いた事ありますよね。これらは全部「線虫」だそうです。知らなかったのですが、松の木を枯れさせてしまう線虫もいるそうで、これは虫の体に乗って次の松に移動しながら松林を全滅させるそうです。

ちなみに線虫がん検査に使用される線虫は「C.elegans」という人体に影響のない線虫を使用するとの事でした。

 

なぜ「線虫」なのか

がんの検査にはいくつか種類があります。

PET-CT … 1回で全身のがんがわかる。検査料は10万円ほど。放射性薬剤を注射する。

腫瘍マーカー … 検査料は1回数千円。精度が低く、早期がんの発見は全体の10%程。

がん探知犬 … 15検体くらいしか診られない。育てるのに時間とコストがかかる。

広津さんは「たくさんの人が、早期で、がんを発見するためには簡単で、費用が安いものが必要」と、研究されていた「線虫の嗅覚」が役に立つのではと考えられたそうです。

※写真:日本経済新聞より「線虫」は1mm程度の大きさしかありませんが、犬よりも優れた嗅覚を持ち、機械では検知できないほどの微かなにおいを嗅ぎ分ける事ができ、かつ、がんの匂いが好きなんだそうです!

しかも雌雄同体で、4日で大人になり、100倍に増え、しかも!冷凍保存が可能な為、半永久的に新鮮な線虫が手に入る。。。つまり、低コストで精度の高い判定をするのに線虫はぴったりなんですね

※写真:日本経済新聞より抜粋

 

線虫がん検査の今後

広津さんによると20201月には特定の提携医療機関で検査が受けられるそうですが、限られた人になる見込みで、検査料は9800円。年間25万検体を目標に検査を始め、7年後には自治体や健康診断で取り入れてもらえるよう、自動解析装置などを増やしていくとの事でした。

また、がん再発検査は2020年、がん種特定検査は2022年を目途に実用化に向けて進んでいるとおっしゃっていました。

特に、がん種特定の分野では早期発見が難しい「すい臓がん」も線虫は見つける事ができる結果がでているとのお話もあり、今は15種類のがんに対応していますが今後は対応がん種も増えるようです。

気軽に早期がん検診が受けられるようになる日が近づいていますね!

 

早期でがんがわかるようになれば、もちろん生命保険の商品設計自体が変わってくる事は間違いありません。がんを未然に防ぎ、がんになっても生活のクオリティを落とさずに、いかに乗り越えていくか、今よりもっと前向きな保険が発売されそうな予感がします。

 

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